みんなのうた

ちょっと前の話題ですが、NHKのみんなのうたにおいて、「それってほめ言葉?」という歌が流れていて。
若者言葉に対するオジサンの反応だか憂鬱だかを歌った歌ですけども。


 「普通においしい」=「結構おいしい」


と、歌われていますよね。
これ、どうなんでしょう。


僕が「ふつうにおいしい」と言う時は、つまり、


 「(気をてらわず、基本に忠実で、絶賛するほどではないが、そこそこ)おいしい」


という意味で使ってるんだけどなー。外来語で表記するなら、オーソドックス。
ABCの三段階で言えば、【B+】。
ちなみに、「けっこうおいしい」と言う場合は、【A−】。
微妙な差だけれど、これはけっこう明確な判断の差があるように思う。


あと、「けっこうおいしい」と言う場合は、


 「期待していなかったが」「想像していたより」+「けっこうおいしい」


であって、まず対象をマイナスイメージで捉えている必要がある言葉の流れではないかと。
「軽んじて見ていたが、予想に反しておいしかった」が、「けっこうおいしい」の真意じゃないかあ、と。


ま、わたくしは三十路ゆえに、今時の若者言葉に対してついて行けてないのかもしれません。
ただここで言いたいのは、だから「使い方が間違っている! 正せ!」ではないんですよ。
自分の意図した意味で発した「ふつうにおいしい」が、まるで正しく相手に伝わっていないとしたら、それは不本意であるなぁと、ただ、それだけ。