安かろう悪かろう

安かろう悪かろう眼鏡店でその昔買った眼鏡。
僕は乱視がひどいので、確か7000円近く追加料金を支払って1段階良いレンズを入れてもらったのだけれど……。
なんか見え方がおかしくて、結局ほとんど使う機会がありませんでした。
YW(安かろう悪かろう)店だから仕方ないかなー、なんて。クレームも入れることなく。*1
昨日大手眼鏡チェーン店前を通りかかった時、たまたまそのYWを持っていたので、一体このYWレンズはどんなレベルのレンズなのか調べてもらおうかなーって、ちょっと入って訊いてみた。


店員は僕のそのYW眼鏡を、専用の測りにかけて、首をひねる。
「これ、乱視の方向が逆ですねぇ」
「?」
「この眼鏡かけてるとキモチ悪くなるでしょ? 縦と横方向に入れる度が逆になっていますよ」
つまりこうだ。
――乱視の検眼をした経験はおありだろうか?
覗き穴を見ると放射状の線があり、
「どこか濃く見える線とか薄く見える線はありませんか?」
と、眼鏡師に訊かれたことが。
どこか濃く見えたり薄く見えたりすればそれは乱視で、矯正する時は、もちろんどの線も一定に見えるよう、レンズの縦方向横方向に別々のカーブを入れるわけだ。
その方向が、
「逆になっていますよ」
と。*2


帰宅してから、YW眼鏡を縦にして、レンズを覗き込んでみた。
すこぶる見え方が良い。


もちろん、これはYW店を陥れるための発言ではない。
なぜなら今日見立てをしてくれた大手チェーン店の店員曰く、YWレンズは品質や技師のクオリティに若干の不安があるものの、レンズのレベル的には当店で2万円で提供しているものと同じだろうとのこと。*3
そらぁね、根本的に縦横の矯正方向が逆だというのは人為的ミスなのだからね。レンズが悪いわけじゃあない。
当時きちんとクレームをしなかった、出来なかった僕が悪いのです。
今回僕は、YW店でも、きちんと仕事してもらえれば使える店なのだということがわかったのです。
今度作るときはキチンと検眼してもらい、YWなりの納得のいくレンズを入れてもらおうと思った、今年はあと4日を残すばかりである実感のまったくない27日の夕方の出来事。

*1:なぜならその前まで使っていて、実は今も使っている眼鏡のレンズは、レンズだけで3万円した、それとフレーム込み5000+7000円のレンズを比べたって仕方ない、こういうもんかぁ、ちぇーって思っていたから

*2:その結果、濃い線はより強く、薄い線はよりか細く見える……はずだ。

*3:もちろんYWなんて彼は言っていない。この発言は僕の意訳です。