クリスマスケーキを食う会

クリスマスと言えば、世間ではデートの口実だったり、それ以上の関係を迫るチャンスだったり、目線を企業側に向ければクリスマス商戦だなんてことを言って景気を盛り上げる牽引となる商売時だったりしますが。
不幸なことに、今年のクリスマスイブは日曜日ど真ん中！
カップルがしっぽりホテルにしけこもうにも、翌日は平日月曜日。明日のことを考えると夜も深い時間まで一緒にいるのもどうかなーなんて思ったりしませんか？
ケーキ屋がクリスマスケーキを売ろうにも、当日は日曜日。ケーキやプレゼントを心待ちにする子どもにそれらを慌てて買う、帰宅途中のサラリーマンも店の前を通らない。寒空に特設街頭売り場をセッティングするも、文字通り寒い思いしか出来なかったりしませんか？

あぁ、良かった。僕は自由人で。
明日もなければ、ケーキを待つ子どももいない。
しかし、金もない。
でもさ、でもさでもさ、ケーキ食いたいじゃんか。美味しそうなホールケーキを見ると心がときめくでしょう？クリスマスタイムじゃないと買えない、限定商法の草分け的存在じゃないですか。

……買いました。

『SHOP99』ブランドとはいえ、９９０円（＋税）でホールケーキを買えるこの時代は素晴らしい。
なんか、イチゴは別添えでしたけど。
レジ係が別添えイチゴの箱にバーコードを探した時は、
「イチゴは別売りか！！？」
と驚きましたけど。
ま、レジ係の間違いで、イチゴは別売りじゃなくて、自分で乗せろというシステムのケーキでしたけど。
ついでにフライドチキン（＋ポテト）も買いました。
開けると、

こんな感じ。
売価を９９０円に押さえようとしたときの企業努力の結果として、イチゴの別添えか。別添えイチゴのパッケージの値段より、ケーキを作る時のイチゴのヘタを取る手間賃のほうがかかるのだろうか。
自分でイチゴのヘタを取って、ケーキに乗せると、

いいんじゃない？　味には期待しないけど。

というわけで、
フライドチキンとポテトを食いつつ、ケーキを食うクリスマスの昼食。
……ダメだ。食い切らない。
こんなんじゃケーキバイキングに男一人で行くささやかな夢も、叶う叶わない以前に、なかったことにしたくなる。

早々に諦めました。
ケーキの下に転がってる、クリームにまみれたステンレスは、バターナイフです。我が家には何故かフォークがない。
味は別に悪くない。コンビニで買う普通のケーキ味で、値段のことを考えれば満足度は高い。
ま、店頭ポップにあった「黄桃を挟んだ……」というスポンジの中身、ここまで食った限り、黄桃のカケラを２度ほどしか口内に感じなかったのですが、それは別にいいです。いいんです。

ちなみにSHOP 99のクリスマスケーキ、チョコクリームケーキもありましたが、その中身はクルミ。
クリスマスなら問答無用で白だろうとチョコのほうは諦めたのですが、どうだろうなぁ、クルミ、どのくらい入ってるんだろう。
誰か、確かめますか？
今夜くらいなら、もしかしたら安売りしてるかもよ。