安物買いの何とやら。

値段とデザインが僕の現在の財布の中身と非常にマッチングしたので、つい買った時計。
時計は家の中に既に3個あり、ついでに言えば最近4個目を捨てている。

これで結局、僕の部屋には時計が4つになった。
別に、僕は目覚ましがいくつもないと起きられない人じゃない。目覚めはすごくいいです。
でもアナログのベル目覚ましが欲しかったのと、そもそも、出来るだけ首や身体を動かさない範囲に時計が見えることが好き。
家に着くなり、時計に電池を入れ、まずはベルの音を確かめる。
ださいツマミをまわして、アラーム針を動かす。


ピピピピッ、ピピピピッ、ピピピピッ!


……電子音。
……ベルはただのデザインでやんの。
憎らしくてデコピンの要領でベル部分を叩くと、微かにベル音を立てる。
さすが300円だ。


いいのです。別に。目覚ましは一個で事足りるから。単に時間がわかればいいのです。