迷路

企画書を書き上がる寸前にまで書いておいて、自己NGで最初から書き直すという繰り返し。今日も。
まずいな、変なデフレスパイラルに入っている。
頭よ、悪くなれ。論理的に考えたらダメだ。
面白いものは反射力だ。欲望や情念がロジックであるはずがない。
俺は火山だ。
大きく噴火なぞしなくていい。だが溶岩を垂れ流せ。流し続けろ。
俺は無限の野に広がり、火を焚きつけるのだ。


なんて自己啓発みたいな文を書いて自分に言い聞かせる逃避行動。
もちろんロジックも物語の面白さのひとつだとわかっていますよ。大丈夫。
だってロジック的なほうが僕の生来の特質であり、そのおかげで思考のデフレスパイラルなんだもん。


同人誌『Natural Color Majestic-12』にて初めて自分の小説を人に見せる機会を得て何が良かったって、編集後記にて更科修一郎さんの、
「寿氏にしても正直なところ、ぶっとび過ぎててよく分からない」
との評。
僕は生来の特質として、地味な創作しか作れない気がしていたから。そしておそらく、更級さんも僕に対してそういう(地味だという)評価をしていたと思うから。
だから「ぶっとび過ぎて」るというのは褒め言葉だと取りましたが、もし間違っていたら言ってください。しょんぼりして反省します。


でも今夜はもうちょっと耳から蜂蜜をこぼして、反射力でプロットをやり直す。
その宣言を日記として書いた。
夜は長い。
寝ると短い。